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グラフィックカード室内冷却計画 ~嗚呼、君熱くなることなかれ~

Road to Massimo Cube Vol.001

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めっきりと涼しくなった9月後半。すごしやすい気候である。分厚い雲も無くなり、空も高く清々しい。そんな初秋の情緒とは裏腹にCubeの背中のあたりはまだ夏祭り状態の暑さ。とても気になる。秋どころではない。なんでこんなに熱いのか?イシダ製作所内だけヒートアイランド現象?いや違う。熱さの原因はビデオカードのGeforce2MX。MacOS10.2を迎える為に、Rage128Proから換装したヤツである。このGeforce2MX、10.2のQuartz Extreme効果も手伝って非常にきびきびと描画してくれるのはよいのだが、GPUの発熱がRage128Proに比べ物にならないぐらいものすごい。(うずら卵なら焼けそうである)

30分もWEBブラウジングしていると、パンチングメタルの通気口からはムワッと熱気が上がってくる。おそるおそる温度計を通機口に差すとその温度は66℃!ヤバイ!筐体内が66℃にも達するコンピュータなんて異常すぎる。そんなのダメだ!1GBデュアルのマッシモCubeになるまでは壊れてもらっては困るのである。
*マッシモ(Massimo イタリア語で最大、最高の意味)

 

■Step 1

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CPU部はファンを内蔵することで熱対策は万全であるが、Cubeのグラフィックボード室内は狭く、密室状態で内蔵ファンの風も行き渡らない。これはグラフィックボード室内にファンを新たに取り付ける以外に道はないようだ。 しかしながら世に出回る グラフィックボード用ファンは高回転すぎてうるさく、ファンの厚みもある。

静粛なCubeには不適合。しかもCubeの場合は冷却構造から考え、下から上への通気でないと意味がない。(普通のファンでは熱が周りに飛び散るだけになってしまう)静かで薄く、風も一方向へと吹くファンなんてあるのか? ポクポクと考えること数分。あるある、あった!ノートPC用の放熱ファンである。

 

■Step 2

このノートPC用のファンは5V駆動でどうやら松下(Matsushita)製のものらしい。風量とファンノイズを調べるために手持ちの電源に繋ぐ。するとファンからはスーという音とともに適量な風が一方向に吹き付けられる。ノイズは耳を近づければ聞こえる程度で、音の周波数も低く、Cubeに取り付けても問題なさそう。

もうこれしかない。ということで早速取り付けにかかる。

 

■Step 3

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どこに取り付けるかでしばしグラフィックボード室内を見渡し悩んでみる。置き場所は何箇所か考えられる。はたしてどこに?すると微かに私には聞こえた。スチーブ君の声が!

「ビデオメモリノウエデスネ、ショチョウ。」

ハッ!そうか。ここに置くことでビデオメモリ自体の冷却もすることができ、室内の熱も外に吹き上げられるんですね。ありがとうスチーブ!

しかし、そのまま上に置いたのでは基盤のショートが怖いので、熱伝導ゲルシートを2つに切ったものを下に敷くことにする。間の抵抗にもテープを貼り付け。

システム全体的にキビキビ感が行き渡り想像以上に効果あり。体感的には1.3倍強の高速感。

 

■Step 4

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問題はファンの電源をどうするかである。素直にHDDの電源コネクタから分岐させていもいいのだが、スマートさに欠ける。どこかに電源はないかと筐体内を探してみるとメモリスロット上にJ2と刻印された怪しげなコネクタを発見。テスターで電圧を測ってみるとると3.3V 。すばらしい。3.3Vだとファンの回転が落ち、さらに静音化されるではないか。電源はJ2コネクタに決定。(しかしこのコネクタは元来何の為にあるのかはわからない。知っている人がいたら教えてください)

 

■Step 5

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配線はCubeのセンサースイッチ(電源スイッチ)を避けるるようにする。(コードが発する磁気による誤動作を防ぐ為)ファンの固定は 熱伝導ゲルシートの粘着力で問題ない。そして、電源を投下しファンの回転を確認。静かで心地よい風が吹き抜ける。

Breez is nice.

 

■所長の総評

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Cubeをケースに収め、改めて電源を投下。集中して耳を澄ませば微かにファンの音は聞こえてくるが、通常は気にならないレベルである。人それぞれ気になる音レベルは違うので安直には言えないが、ノートPCのファンノイズと同等レベルであると思う。風量もそこそこありグラフィックボードの通気口からはちゃんと熱い風を吹き上げてくれる。

さらにテストを続ける。30分のWEBブラウジング後(もっとかっこ良いテストはないのか?)にグラフィックボード内温度を測ると、54.4℃。ノンファンと比べて10℃以上さがっている。まだまだ熱いが確実に効果はあるようだ。とりあえずは一安心、しばしCubeの熱さは忘れて衣替えの作業に入るとしよう。

そう、季節は秋なのだから。