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搭載HDD高速化計画その2 ~青い巨人の肩の上で~

Road to Massimo Cube Vol.004

HDDを7200回転にして以来確かに動作は快適になった。アプリもぴりっと起動。コピーもサクっと小気味よい。そんな快適な環境を手に入れながらもどーしても慣れる事が出来なく困ってしまうものが一つある。

それは、Maxtor D740Xのアイドル時のシュー音である。この音はHDDアクセス後10秒ぐらいした後に発生し、次回HDDにアクセスするまで鳴り続ける。HDDアクセス→暫し静か→シュー音→HDDアクセス→暫し静か→シュー音のエンドレス。HDDアイドル時間というのは人間が思考している時間である。そんなシンキングタイムにシュー音はとっても邪魔でイヤなもの。

それではMaxtorD740Xを止めて、静かで定評のあるBarracuda ATA4にすればいいのかと言えばそれが違うのである。作業依頼でバラクーダをCubeに取り付けたことがあるのだが、Barracuda ATA4もMaxtorD740Xと同様にアイドル時の音が発生する。バラクーダの場合はシュー音でなく、ジリジリ音。音が発生するタイミングはMaxtor740DXと同じ。私的にはバラクーダのジリジリ音の方が耳に着いた。(購入店でなんとか言って取り替えてもらったが、替えてもらったHDDもジリジリ音がした)アイドル時の音は7200回転の宿命とあきらめて使用を続けるものの、夜間静かな時間帯になると気になってしょうがない。

シュー音は嫌。遅くなるのも嫌。日々鬱積するストレスはいつしか決壊し大きな叫びとなった。「うおーっ!本当に静かで速いHDDはないんかー!」心のグランドキャニオンの隅々まで怒号が響き渡った時、谷底からハルク・ホーガンのような野太い声が返ってきた。

「ビックブルー!イチバーン!!」

おおっスチーブ。今時ビックブルーなんていう人はそういないがビックブルー=IBMのことだな。IBMの新HDD 180GXP。行きますか。スチーブ、君を信じた。

 

■Step 1

photo01

最近のIBMのHDDはうるさいと言うことですっかり有名になってしまって静音性では他社に大きく水を開けられていた。(実際にIBM 120GXPの回転音を聞いたことがあるが本当にうるさかった)

そんな汚名を払拭するべく、IBM 180GXPは同社の3.5インチシリーズでは初めて流体軸受け(FDB: Fluid Dynamic Bearing)を採用した期待の新HDDである。新技術tag'n seek (タグ・アンド・シーク:タグ付きコマンド・キューイング)まで導入し、相当気合が入っている。ラインナップは今のところ60G,80G,120GBの3タイプであるが静音性を重視し1プラッタのみで済む60GBをセレクト。(80GBはプラッタ2枚)値段も1万円ちょっとと安価。また、今回換装すると80GBのHDDが二つ余ってしまうので常時稼働のHDDは60GBで十分なのだ。(あまり使わない大きなデータはFireWire外付けで済ませればよい)アイドル時の音についてはもうこうなったら賭けである。

 

■Step 2

photo02

買ってきた180GXPを見ると通常のHDDより周辺部が5mmほど薄い。Cubeにおいてはその薄さが筐体内の通気性に直結するのである。(わずかだとは思うが) 今回もFirewire外付けHDDに入れてCorbon Copy Clonerでデータを転送。電源を入れHDD回転させたところその静音性に驚く。

し、静かだー。Cube内で回転しているD740Xの方がよっぽど音が大きい。

 

■Step 3

データの転送を終え、逸る気持ちでCubeに取り付け。そしてシェルを被せて電光石火で電源オン。

さらに静かだー!。スピンアップ時の音は幾分するが、起動してしまえばメチャメチャ静か。そして、もっとも気になるはアイドル時の音は?

HDDにアクセスして暫く耳を澄ますが、シュー音も、ジリジリ音も聞こえて来ない。感無量である。さらに嬉しいことに振動も極めて少ない。(1プラッタ効果と推測)

 

■Step 4

静音性は激しく納得した後に気になってくるのは速度である。体感的には740DXよりさらにOSXがキビキビ動くようになったような気がする。実際どれぐらいの転送速度があるのか知りたくてXbenchで計測してみた。

PowerPC,G4@0 [450 MHz]
IBM 180GXP Disk Test
Uncached Sequential Write 50.92 MB/sec [256K blocks]
Uncached Sequential Read 50.64 MB/sec [256K blocks]
Random
Uncached Random Write 25.63 MB/sec [256K blocks]
Uncached Random Read 21.83 MB/sec [256K blocks]

ちなみに交換前のMaxtor D740X の結果

PowerPC,G4@0 [450 MHz]
Maxtor D740X Disk Test
Uncached Sequential Write 37.29 MB/sec [256K blocks]
Uncached Sequential Read 37.44 MB/sec [256K blocks]
Random
Uncached Random Write 20.52 MB/sec [256K blocks]
Uncached Random Read 18.94 MB/sec [256K blocks]

メチャメチャ速いですよ。これは。450MhzのCPUで50MB/secの読み書きは驚異的な転送速度である。(CPUをアップグレードすればさらなる速度アップが期待できる)Maxtor D740Xよりも大幅に速度UPしてます。やりましたよ。ビックブルーは。本当にスバラシイ!

 

■所長の総評

「ビールはサッポロ黒ラベル。HDDはIBM。」といつのころからか決めていた私には昨今のIBMのHDDの3.5インチシリーズのうるささは残念でしょうがなかった。なぜに他社のように流体軸受けを採用しないのだとヤキモキしていたが今回の180GXPは正にIBMの渾身の一発。静音性、速度ともに非常に満足できる製品である。換装の効果は通常使用ならCPUは450Mhzのままでもいいのではと思えるほどパフォーマンスをアップさせてくれる。

諸事情があってまだHDDが5400回転のままの人、7200回転にしているがアイドル音、振動音に悩む人、すべてのCubeユーザーに自信を持ってオススメしたい。(Barracuda ATA5の方が静かで速かったらゴメンナサイ)

※少しの間使ってみて気づいたのだが、私の買った180GXPは15分~20分に一回の割合で、「ぎぃ~い」と古い木の扉を開けるような音がする。そんなに大きな音ではないのだが誰かが入って来たような気がしてなんか気味が悪い。私のDiskだけであろうか?情報求む!(扉音以外は非常に満足してます)