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搭載HDD高速化計画 ~豹のように速く!犀のように静かに!~

Road to Massimo Cube Vol.002

OSを10.2(Jaguar)にアップグレードして2週間、全くもって快調である。いままでのまとわりつくようなもっちゃり感は一掃されていて、体感的には 1.5倍ぐらいシステムが速くなった気がする。

ようやく真のOSX時代が到来したことを実感できるアップグレードではないだろうか。しかし、人間の欲望とは恐ろしいもので快適な環境を手にするとそこで満足するのでなく、またさらに1.2倍増量の快適さを求めてしまうものである。あー速くしたい。Cubeを1.2倍速くしたい。したいったらしたいよー!と子供のようにダダこねてもしょうがない。大人はすぐにHDDの高速化を実行することにする。

OSXはHDD上の仮想メモリ(スワップファイル)にアクセスが頻繁に行われるので、HDDを高速化すればシステム全体のスピードアップに直結するのだ。製作所のCubeのHDDはSeagate U6 5400回転80GBで容量的には不満はない。だが、1.2倍高速化症候群になってしまった私には容量よりも速度が重要なのである。7200回転。あーなんという魅惑的数字。7200という数字が未登頂の山の高さにも思えてきた。登頂すればMassimoCubeへ一歩前進もする。

7200回転HDDをCubeに搭載する場合は発熱にやや不安をかかえるが、筐体内にファンを内蔵済みなので 大丈夫であろう。最大の問題はHDDが高回転になることでCubeがうるさくなってしまわないかという点である。だが、これはもうHDDではスタンダードになった流体軸受けの効果に期待である。では早速登頂開始。

 

■Step 1

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HDD選び。これは慎重にならざるを得ない。HDDを生産しているメジャーなメーカーはIBM、Maxtor、Seagate、WesternDigitalと群雄割拠でどのメーカーも7200回転のHDDを用意している。容量は値段がこなれてきた80GBでよい。個人的には昔からHDDはIBM派なのだが、IBMのラインナップには残念ながら流体軸受けのモデルが無いのでパス。WestendigitalはHDDアクセス時の音が大きいのでパス(Cube純正がWesterndigitalだった)。残るはSeagateとMaxtor。となると人気のBarracuda ATA4かD740Xの二者択一。ここで私は2番人気(天邪鬼な性格なので・・・)のMaxtor D740Xをセレクト。

 

■Step 2

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買ってきたD740XをすぐにCubeに取り付けるということはせず、先ずはFirewire外付けHDDに入れて動作確認を行う。回転音は5600回転より少し大きいような気がするがなかなかの静かさ。許容範囲である。

次にCorbon Copy Cloner(フリーソフト) を使って Cube本体の現行システムをまるごとD740Xへコピー。これは便利、作者に多謝。作業は至極快調である。30分ほどで事無くシステムコピーが終了し、HDDを外付けケースから取り外そうとした時である、指先は反射的にHDDを触ることに拒否した。熱い・・HDDがすんごく熱い。

7200回転は熱くなると聞いてはいたが、手で持てなくなるまで熱くなるとは思わなかった。D740Xが冷めた後Cubeをばらし、HDDを交換。このときHDD取り付け部にはゴムワッシャーを挟み防振対策を施す。(HDDの設定はマスターにすることをお忘れなく)

 

■Step 3

筐体をケースに収め、システム起動する。はっ速い!換装前に比べて 明らかに起動時間が短縮されている。アプリケーションの起動も速い。Webブラウジング時のファイル読み込みも速い。日本語入力時のことえり起動も速い。(いままでは初回起動時にもたついていた)

システム全体的にキビキビ感が行き渡り想像以上に効果あり。体感的には1.3倍強の高速感。

[ G4 450mhz 1GBmem OS10.2.1 ]
  システム起動 IE5.2起動
Seagate U6 5400回転 80GB 1分10秒 12秒
D740X 7200回転 80GB 1分4秒 10秒

 

■Step 4

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さらなる高速化を達成してすっかり勝者の気分に浸っていたのもつかの間。静けさが広がる深夜にCubeを起動した時に異変は生じた。Cube起動と伴にムゥーンといううなり音が耳を占拠したのである。その音は低周波ではあるが直接脳に届く感じでなんとも不快。まるで地獄の底から聞こえるギルの笛。換装作業は昼だったので、この低周波の音 には気づかなかった。原因はHDDの回転振動が机に伝わった共鳴音である。HDD取り付け時のゴムワッシャー処理も効果なし。恐るべし7200回転。よくよく考えてみるとCubeの筐体本部はケースにぶら下がっている構造なのでどうしても振動を増幅させてしまう傾向があるようである。

この振動をなんとかしようとケースの足と机の間にシリコンラバーを挟むが効果なし。(地鳴り続く)次に分厚めのタオルを敷いてみたところ振動音が低減された。しかしCubeの下にタオルを敷くなんて机上の美観を大いに損ねるので却下。(再び地鳴り)さてどうするか?夜はMacを止めるか。無理だ。7200回転はあきらめて5400回転に戻すか。いや、1度この快適さを知ってしまったからにはもう戻れない。葛藤は際限なく続き、地鳴りが脳内を埋め尽くそうとしている刹那、ささやくように聞こえてきた、あの声が。

「テイハンパツハドウデスカ?ショチョウ。」

そうか! 低反発ウレタンだな。あれなら振動を抑えられるかもしれない。君はすごい、スチーブ君!

さっそく新製品開発用にストックしておいた1cm厚低反発ウレタンをひっぱり出す。ただウレタンを敷いただけではCubeが沈んでしまうのでイシダ製作所のCube用ラックのアクリル天板を間に挟むことにする。

 

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結果はビンゴ!地鳴りは止んだ。机上の美観も損ねていない。

 

■所長の総評

机との振動音という不測の事態に遭遇したが、なんとか計画は遂行できたようである。現在のパソコンのボトルネックといわれているHDDの速度。7200回転への換装の効果は想像よりも大きかった。1万数千円で得られるこのパフォーマンスはOSXユーザーに特にオススメしたい改造である。(ファンの増設はお忘れなく)

しかしながら、MacのATA速度はPCに数段遅れをとっていてハイエンドでもATA66としょぼい。ちょっといただけないよなぁ。早急にシリアルATAの導入をしてもらいたいものである。

P.S 数日使用していると今度はD740Xのアイドル時のシュルーという高周波音が気になりだしてきた。Barracuda ATA4はどうなのだろう?気になる。