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脱オリジナル!PowerCubeを試す。 脱オリジナル!PowerCubeを試す。
Review Vol.002

MacのサードパーティーCPUメーカーであるPowerlogix社からCubeの冷却と拡張性を向上させるというコンセプトで販売されているClear PowerCube Enclosure。Massimo Cubeの筐体にしてみるのもよさそうだなぁと思っていたところ、愛知県のyossyさまよりブツをお借りすることができたので検証、レビューしてみました。


先ず見た目。実物を見てみるとクリア素材のせいか、オリジナルよりちょっと大きいかなぁという程度。想像していたよりも威圧感はない。実測してみると縦、横の幅はオリジナルよりも18mm拡張されている。ちなみに高さはPowerCubeの方が若干低い。

作りに注目してみると、PowerCubeはオリジナルのような鋳造一体形成ではなく上部の天板と曲げ加工されたボディの貼り合わせによって形成されている。ボディ背面には曲げ加工の始点と終点がくっきりと見える。(愛嬌で垂直がちょっとずれてたりもする)


注目の上部G5風グリルはアクリル天板とCube本体の間にパンチングメタルを挟み込むという仕組み。(Cube本体とPowerCube Enclosureと4本のネジで接合されている)
アクリルの透明感とメタルのマッチングはなかなかカッコ良くクールな印象を醸し出していいる。ただ、細かいところをじっくり見ていると「ヘイ、ユー!パンチングの開口率なんて気にするなヨ!」と彼方から聞こえてきそうなザックリ感。確かに普段はぱっと見しかしないしね・・・

PowerCubeの売りである電源ボード移動キットはわりとシンプルな作りである。移動ケーブルは30ピンのフラットケーブルにピンヘッダを追加してある。電源ボードはアルミ板にスペーサーをかませてCube本体の側面に固定する仕組み。大きくなった筐体でしかできない技である。信号線のフラットケーブルで大丈夫なのかなぁとちょっと気になったりするのだけど多分大丈夫なのでしょう。

ひとまず起動確認してみることにしたのだけど、ここでちょっと問題が発生。筐体上部のタッチスイッチに手を触れてもスイッチが反応しないのである。親指、中指、薬指・・・と指をかえても反応しない。Cube本体を別のものに換えてみても結果は同じなので単にスイッチ部のアクリルが分厚すぎて受感できないとみえる。この件に関してはPowerLogixのサイト、マニュアルにも記載されていないが本体連動スイッチがあるADCディスプレイ以外で利用する場合は注意が必要と思われる。
一番興味があるのはやはりPowerCubeの冷却効果である。PowerCubeとオリジナルとでどれほどの違いがあるか検証してみた。(ハードウェアスペックの違いがあってはならないのでCube本体は同じものを使用しエンクロージャーのみ交換)
| 測定条件 | 室温24℃ |
|---|---|
| Cube本体スペック | CPU:Gigadesigns 1.3Ghz (1.2Ghzをオーバークロックで使用) GPU:Geforce2MX 32MB(拡張ヒートシンクTypeB取り付け) 電源ボード:移動済み(電源ボード移動はspiricaのキット使用) ファン:Nidec D08R-12TS2 (公称1550回転,15デジベル) |
| 測定位置 | CPUヒートプレートを温度計にて直接測定 GPUヒートシンク(オリジナルの)付近を温度計にて直接測定 |
■DVDプレーヤーで2時間の作品を再生した直後の温度
| Cubeオリジナル | CPU 48.7℃ | GPU 65.7℃ |
|---|---|---|
| PowerCube | CPU 46.5℃ | GPU 61.5℃ |
■通常利用時(メール、インターネット2時間利用)のCPU最高温度
| Cubeオリジナル | CPU 42.8℃ |
|---|---|
| PowerCube | CPU 39.1℃ |

結果から見ると筐体、上部開口部の拡大は冷却に効果があるようだ。特にCPUよりGPU(グラフィックカード)の方が顕著である。全体的には3℃~5℃程度の温度低下認められる。
正直、もう少し差が出るのかと思ったのだがアクリルの筐体という性質上、どうしても限界があるのかもしれない。先に販売されていたアルミニウムバージョンのPowerCubeであれば外気との熱交換が促進されるのでもっと大きな効果が期待できそうである。
ともあれ、PowerCubeのスタイリングと冷却性に魅力を感じることができれば、脱オリジナル筐体を決断できる興味深いアイテムである。




