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プチ・オールドなPowerMacをファイルサーバーに!~第1回~ やっぱりMacって捨てられない

Return of the“Petit-Old Mac” Vol.001

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  みなさんは使わなくなったMacをどうされていますか?イシダの場合、現在自宅ではCubeとPowerBookG4の2台でやりくりしているのですが、以前使っていた、あるいは単に所持していたMac(iBook、iMac)は親類や知人に譲ったりして里子に出しています。(Macユーザーを増やすというたくらみもありますが)
  iBookやiMacは外観もかわいく、人気もあったので、それなりに引き取り手はあると思うのですが、それに比べてG3(青白)やG4初期(PCIやAGP)などのちょっと古めの(プチ・オールド)なポリタンMacなんかはどうでしょう?大きいし、場所も取るので譲るにしても、ちょっと考えてしまうのではないでしょうか。かといって愛着のあるマシンを捨ててしまうのもしのびないものです。自分もそうなのですがMacユーザーってかつての愛機を捨てられない傾向がありますよね・・・
知人などからもちょくちょく、「G3Mac(青白)、今使ってないんだけど、なんかいい使い道無いのかな?」という質問を受けたりもします。いやーホントに捨てないんですよね、みんな。プチ・オールドなだけになんか使えそーな気配がいっそう保管態勢を後押ししているだと思います。
  それじゃあ、どんな使い道がいいのか?といろいろ考えてみたのですが、ふんだんにお金をかけるのも現実的ではないし、難しすぎると実行する気もなくなります。
どうしたものかと思っていたのですが、そんな時に、社のファイルサーバーを移行する機会が到来しました。初期ポリタンMacもファイルサーバーとしてなら十分いけるのでは?と思い、挑戦してみたくなったのです。
  今回の連載コラムでは、会社の倉庫や、家の押し入れの肥やし、あるいはオブジェと化した可哀想なポリタンMac君を使えるファイルサーバーとして蘇らせる、エコで実用的なリユースプランを綴ってみたいと思います!

 

~はじめに~

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  まず、G3(青白)をはじめとしたプチ・オールド・ポリタンMacをファイルサーバー化する意味ってあんのかよ?という素直かつ当たり前な疑問を持つ方は多いと思います。でもそんなことはありません!!良い事がいくつもあったりするのです。簡単に挙げると、

  1. 実は、安価に高機能なファイルサーバーを構築できる!
    (ミラーリングと時差バックアップにより強固なファイルの安全性を実現)
  2. とにかく、Win-Mac環境で確実、安全なファイル共有サービスが簡単に設定できる!
    (Macからアクセスした時の文字化けやロングファイルネームも問題無し)
  3. やっぱり、セキュリティ,ウィルスに強い!
    (Mac OSはセキュリティーホールも少なく、ウィルスにも感染しにくい)
  4. なにしろ、iTunesのミュージックサーバーにもなる!
    (ミュージックサーバー単体として運用するのもあり)

  最近ではいわゆるNAS(Network Attached Storage)のようなネットワークストレージも安価に手に入る時代ですが、本当の意味で上記を事項をカバーできるものはありません。家庭や10人ぐらいまでの小規模オフィスを対象とするなら、むしろポリタンMacサーバーが最適と言っても過言ではありません。

~準備編~

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  えー、それでは用意するものは、まずMacですね。(あたりまえ)ご家庭や会社で永眠しかけたポリタン君を救出してください。そしてスイッチを入れ、ボーンという起動音がして生きている事を確認しましょう。不幸にも起動音すら鳴らない場合は電源自体が壊れている場合もありますが・・・(そんな場合はあきらめずにspiricaにご相談ください!)起動音がしてOSが立ち上がればほぼ合格です。
  ハードウェアのプランについては、実際にファイルサーバーをG3ポリタンMacで構築した例を推奨環境として説明していきます。

ハードウェア構成 PowerMacG3 (350Mhz)
メモリ 512MB
ハードディスク 120GB(3個)
グラフィックカード Rage128 PCI (この場合グラフィックはなんでもよい)
光学ドライブ DVD-Rドライブ Panasonic LF-D310(データのアーカイブ保存に使用)
OS MacOSX 10.4.3

 

CPU

  もちろん速ければ速いに越した事とはないのですがG3 350Mhz以上あれば概ね大丈夫です。安定動作が確認できればクロックアップしても良し。

メモリ

  OSXをインストールするので512MBは確保したいです。可能であればマックス容量を。PC100のメモリは256MBであればわりと安価(中古であれば3000円ぐらい)に手に入りますが、使わなくなったWindowsマシンから流用したり、PC自作派の友達からも譲ってもらえればラッキーです。

*PowerMacG3(B&W)の場合128Mbitのチップで構成されたPC100メモリでないとメモリの容量すべてを認識できませんのでご注意くだ さい。
VintageComputerさんではPowerMacG3(B&W)で使用できるメモリの取り扱いがあります。

ハードディスク

  ファールサーバーはハードディスクが決め手。大容量ハードディスクをがんがん積みたい!ところですが、残念ながらポリタンMacはIDE各インターフェースにつき実質120GBの容量までしか認識できません・・・ソフトウェア(SpeedTools ATA Hi-Cap Support Drive)を使用すれば、大容量化も可能ではありますが、サーバーとしてのシンプルさと安全性を優先します。(トラブルがあった時に対応しやすいです。)構成は3個の120GBハードディスクのうち2個をRAID1で2重化して起動ドライブとし、残りの1個は時間差のデータバックアップに使います。これによりデータの安全性と信頼性を強固に保つ事が可能です。
使うハードディスクについては信頼性を優先させてなるべく新規購入した方が良いです。特に起動ドライブでミラーリングするハードディスクは容量だけでなくメーカーと型番を合わせた方が無難です。(価格は1個1万円で十分おつりが来ます。)
また、購入するハードディスクは可能であれば発熱の少ない5400回転のディスクをおススメしますが、7200回転のディスクでも恐らく問題はないと思います。今回の実例でもSeagate社のBarracuda7200.7(120GB)を使用しています。

光学ドライブ

  本来はOSがインストールできれば何でも良いのですが、DVD-Rの記録ができる光学ドライブをおススメします。ハードディスクの容量不足を補う為にも、長期間使用しなかったり、終了したプロジェクトのデータはCD-RやDVD-Rで積極的にアーカイブ保存していく運用ポリシーを取るようにします。(逆に大容量だとメディア保存がおろそかになりがちなのでは?)業種にもよりますが、10人以内のファイル共有環境であれば日常的には100GBの容量でたいてい事足りるのではないでしょうか。事例では社内で余っていた古めのDVD-Rドライブ(Panasonic LF-D310)を取り付けました。最近はDVD-Rを焼ける新品のドライブも非常に安価になっていますが、(1万円あれば十分おつりが来ます)これもまずWindowsマシンから流用したり、譲ってもらえないか辺りをよく見回してみましょう。

OS

  動作的には10.3で問題無いと思われますが、今回は実験的な意味合いも含め、新しいOS10.4(Tiger)でファイルサーバーを構築します。

 

実際のハードウェアの取り付け方法については第2回へ続きます!