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新メディアDoubleLayerDiskをPowerBookで使う!

Others Vol.004

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スロットインドライブが大好きである。ディスクが手元から離れて引き込まれる時のあの全自動なメカニカル感がたまらないのだ。ああ、世の中のすべての光学ドライブがスロットインになってしまえばいいのに・・・
と妄想するほどのマニアではないが、スロットインドライブは好きである。なんといってもメディア挿入時に1アクションで済むし、見た目と動作がカッコ良い。
これまでiMac,Cube,PowerBook,iBookとAppleが積極的に採用するのもうなずけるところである。
だが、そんなカッコ良く素晴らしきスロットインドライブも悲しいかな一般的な市場では稀な存在で種類も少ない。ここしばらくは松下のUJ-815以来新しいドライブが出回らなくてMac改造好きの諸兄をやきもきさせていたのだが、9月の終わりに伏兵のPioneerから凄みのある最強スロットインドライブDVR-K04Lがついに出荷された。

 

 

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スペックは、DVD+R DL 2.4倍速、DVD±R 8倍速、DVD±RW 4倍速、CD-R/RW 24倍速。±DVD 8倍速のスロットインドライブもお初であるが、売りはやっぱりDVD+R DoubleLayerのサポートである。
DoubleLayerディスクは1枚のディスクの片面を2層化し、現在のDVDメディアのほぼ2倍のデータ量(8.5GB)を記録する新しいフォーマットである。
「デカい映像データが焼けるではないか・・・」バルク単体で値段も20000円前後。琴線に触れたが最後、直ぐさま購入してしまった。(やっぱり自分もマニアだったか・・・)
DVR-K04Lの形状はUJ-815等と同じなのでスロットインドライブマウントキットでCubeやiMacにも利用できるが、今回は最近購入したPowerBook 12インチのコンボドライブとの交換にチャレンジする事にした。

 

 

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おもむろにPowerBook(12inc)を開腹。とにかくネジが多いのでしっかりとネジの配置を記録しながら作業をすすめる。
キーボード、タッチパネル部を外すとすぐにコンボドライブが姿を現すので一見楽勝かと思えるのだが、そうは簡単にいかない。(HDDはこの段階で交換できます)
よく見てみるとコンボドライブの固定金具がロジックボードの下に潜り込んでいるのである。うーん、Appleの意地悪。
ということはロジックボードを外す為には内部フレームも外す事になる。よってほぼ全バラシ確定。気合いを入れ直してさらに作業をすすめる。

 

 

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多量のネジと入り組んだコードの配線と格闘すること小一時間、ロジックボードを外した後、ようやく元のコンボドライブを取り外す。
期待のDVR-K04Lを取付けようとしたのだが、ちょっと問題が発生。アルミベゼルの突起部(2カ所)がDVR-K04Lに合わないのである。
ドライブのメーカーが違うので当たり前ではあるが、ここまできたらもう引き返せないので突起をニッパーで切り落としてしまうことにする。
(突起部がなくなったもののベゼルとドライブの固定には支障はない)
ドライブが無事に収まった後は慎重にPowerBookを元通り組み上げ、起動確認をして作業を終える。いつもながらバラしたMacを組み上げた後の起動音は何よりもほっとする音である。

 

 

取付けたらならば、すぐに書き込みテストを行うのが正しいマニア。
DVR-K04Lの実測テストは以下のようになった。

[ DVR-K04Lの実測テスト ]
CD-R (24倍速) 640MB 6分20秒
DVD+R (8倍速) 4.2GB 14分29秒
DVD+R DL (2.3倍速) 7.8GB 44分11秒

※いずれもToast 6 で書き込み


CD-RとDVD+Rについては速度的な不満はまったくない。
頻繁に書き込みを行う人でも満足できる性能であろう。
DVD+R DL はさすがにちょっと時間がかかる印象はあるが、とにかく7.8GBのデータが書き込めたことが素晴らしい。
これで、サイズの大きい動画もバンバン書き込むぞ!といきたいところなのだが、まだまだDVD+R DL のメディアは高価でうかつには利用できないのがネック。今後普及が進み低価格化されるのを切に願いたい。(10/1現在で1枚1200円前後)

次にOS,iTunes等のiアプリとの対応状況をチェック。OSX下でのドライブのサポートはおなじみのPatchburnで問題なく行えた。

[ OS,iTunes等のiアプリとの対応状況 ]
メディア ファインダーでの書き込み iアプリとの連携 Toast6
CD-R (RW)
DVD-R (RW)
DVD+R (RW)
DVD+DL × ×

おおっぴらにはアナウンスされていないがOSX 10.3からはDVD+RもOS標準でサポートされている。以前にDVD+RはiTunes,iDVD等のiアプリケーションとの連携をサポートしないとどこかのWEBサイト上で見た記憶があったのだがテストしてみると実際は連携可能であった。(テストはPanther10.3.5で行った)
DVD+DL はOS標準では未サポートなので現段階ではTost6から書き込むしか無い。(Toast5では不可)今後のAppleの DoubleLayer規格への対応が気になるところである。

 

 

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DVDビデオの再生、メディア書き込みの際の動作音も標準的なレベルで特に問題はないが、ちょっとだけ気になったのが電源投入時やスリープ復帰の際のドライブの作動音がやや大きめな事である。1.5秒ぐらいのことなのでたいしたこと無いと言えばそれまでではあるのだが・・・(個体差もあるのかもしれないです)

 

 

ともあれPowerBookについていたコンボドライブからすれば大きな進歩であることは間違いなく、いかなる利用シーンでも対応可能であるのは大変心強い。PowerBookをメインで利用するユーザーはもちろん、Cube,iMacユーザー、はたまたすべてのスロットインドライブマニアにもオススメできるロングレンジなスーパードライブである。是非お試しを。

※spiricaではPowerBook,iBook等の光学ドライブ交換作業を承っております。ご希望の方はお問い合わせくださいませ。