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Cube DVDマルチドライブ化のススメ

Notes Vol.005

Cubeのアップグレードにおいてはなにかと後回しにされてきた光学ドライブ。スロットインという稀な形式を採用しているせいもあり、互換性、価格の面からアップグレードにはなかなか踏み切りにくい部分であった。
しかし、そんな状況下であってもiTunes、iPhoto等のiアプリの普及は進み、様々なデータメディアを使いたいシーンは増えてく一方。元々付いていたDVD-ROMドライブだけでは物足りなさを感じてしまうのは当然の欲求である。(CPUをアップグレードしていればなおさら)FireWire外付けのドライブを繋げれば問題は一挙解決することは承知はしているが、Cubeにお供などいらぬ!という「たそがれCube孤剣派」はなんとか内蔵ですっきりといきたいところ。そう、スロットインなドライブであることがCubeに取っては重要なエレメントなのである。

 

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「我がCubeにDVDマルチドライブを内蔵する!」そんなわがままな希望をかなえてくれるブツはすでに存在はしていた。それはUJ-815。松下から販売されているノートPC用のスロットインDVDマルチドライブであり、PowerBookG4なんかにも採用されている。性能はDVD-RAM(書き込み2倍)DVD-R(書き込み2倍,書き換え1倍)CD-R(書き込み16倍、書き換え8倍) DVD-ROM(読み出し8倍)CD-ROM(読み出し24倍)という文字通りのマルチっぷりで、これをCubeに取り付けないでどうしますか、アナタ!と力入ってしまう程おあつらえ向きのドライブである。(ちなみにPowerBookではファームウェアによりDVD-RAMの書き込みが去勢されたスーパードライブ仕様となっている)
以前はドライブ単体での入手が困難な状況であったが、ここ最近はバルク単体販売を取り扱う店も増えてきて、価格もかなり下がってきた。(1万円前半ぐらい)spiricaではこのドライブをCubeに取り付けることができるマウントキットを販売しているという私情もあるのだが、今回はこのスゴいマルチドライブを取り付けたCubeの有効性を推進したい。

 

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光学ドライブを交換する前に注意しておきたいのがIDEのマスター、スレーブ設定である。ノートPC用の光学ドライブはHDDと違ってジャンパピンでマスター、スレーブ切り替えることができない場合が多いので、設定はHDD側で調節することになる。例えばUJ-815がマスター設定であれば、HDDをスレーブに設定する。UJ-815はマスター固定、スレーブ固定の2通りが流通している模様だが、ドライブ自体には設定は記載されていないのでHDD側のジャンパピンで判定しながら試す必要がある。(HDDのジャンパピン設定は各社違うので、WEBサイトなどでご確認を。ドライブ本体に記載されている場合もあります)

 

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DVDマルチドライブ化する上で、何よりも気になるのがiアプリとの絡み。Appleは基本的に標準内蔵以外のドライブはOSに対応しないように制御をしているのでUJ-815を取り付けたそのままではファインダーからのメディア書き込み、iアプリとの連携はできない。(Roxio社のToastを利用すればDVD-R等への書き込み自体は問題ない)他社ドライブをなんとかOSに対応させる方法は以前から模索され、インターネット上では公開されてはいたもののOS10.2上ではプロファイルを作成、編集したりと面倒な作業が必要であった。しかし、OS10.3になってから簡単にドライブをOSに対応させるフリーソフトPatchburn II が登場して状況は一変した。なんせこのソフトを起動してワンクリックすれば面倒なプロファイルを作成、編集が完了し、あっという間にドライブがOSに対応してしまうのである。ということはファインダーからの書き込み操作やiTunes,iPhotoからのCD-R書き込み、はたまた憧れのiDVDからのオリジナルDVD書き込みがCubeで(しかもピンで)できてしまうのである。うーん、すばらしすぎる。

 

では、ここでUJ-815の書き込時間の実測データを見てみよう。

CD-R(16倍速) 687MB 7分25秒
DVD-R(2倍速) 4.1GB 28分31秒
DVD-RAM 1.3GB 39分17秒

*CD-RとDVD-RはToastにて書き込み

 

CD-R書き込みついては16倍速もあれば不足を感じる事はほとんどない。
DVD-Rの2倍速もそれほど遅くは感じない。頻繁に書き込みを行う状況でなければ十分実用範囲である。
それよりも注意しておきたいのは、Finderからの書き込みを行う場合、メディア書き込み前に一旦ディスクイメージにデータをコピーする時間が余分にかかってしまう事である。書き込みを行う実時間を短縮したいのであればToastなどの専用ソフトウェアを利用することをおススメする。 DVD-RAMは書き込み時にベリファイを行うのでどうしても速度が遅くなってしまう。バックアップ用途に利用するのが懸命であろう。(単一の大きなデータを保存するのにも適していない)

UJ-815をCubeに取り付けると様々なメディアを扱えてとっても便利。もちろんそれがドライブ交換の主目的ではあるが、実は意外なところでもこれは良いなぁと思えるところがある。
それはCDやDVDビデオの再生である。Cube標準搭載のDVD-ROMはCDやDVDビデオ再生時にメディアの回転音がブーンと鳴ってけっこううるさくて気になってしまうのだけど、UJ-815は再生中もドライブの回転は静かで、騒音に悩まされることは無い。CD、DVDビデオは専らCubeで視聴している人には大きなメリットである。

また、UJ-815を使ってみて思った以上に重宝するのがDVD-RAMへのデータバックアップである。ファイルの保存はMOのようにドラッグアンドドロップでコピーするだけなので非常に手軽に扱える。記録容量は表裏両面で9.4GBと大容量。聞き込みの速度は遅いのだがDVD-R(RW)と違って追加分のデータをコピーすれば良い。iTunes,iPhoto等の無くなってしまってはしゃれにならないデータをこまめにバックアップするには最適である。(iTunesのデータが無くなるとホントに泣きますよ・・・)

 

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DVDマルチドライブCubeに搭載することでやりたいことへの適応範囲が大きく広がる事は間違いない。CPUやHDDは交換したけど、Cubeを今ひとつ使いきれていないのでは?と感じる人には是非とも試してもらいたいアップグレードである。

 

 

※現在UJ-815の上位機のUJ-825(DVD-R4倍書き込み、DVD+R/W対応)が存在するが日本国内では単体でのバルク販売はされておらず入手が困難な状況である。

※UJ-815のようなスロットインドライブではカートリッジタイプのDVD-RAMは使用できません。(カートリッジからディスクを取り出せば利用可能)