« 2011年4月 | メイン | 2011年8月 »

2011年7月 アーカイブ

2011年7月13日

iMac (Mid 2011) のSSD(SATA3)増設

5月にリニューアルされたiMacは内部アーキテクチャにSandy Bridgeを採用し、Thunderboltインタフェースを採用したのが大きな変更点。しかしながら、大々的にはアピールされていませんが、MacBookPro(Early 2011) と同様にSATA3が採用されています。

さらにiMac (Mid 2010)モデルと同様にSATAインターフェースが3つ内蔵されていますので、SSDを追加で増設することが可能です。AppleのBTOではSSDのオプションも選択できますが、現時点では採用されているSSDはSATA2のドライブとのことです。もちろんSATA2のSSDでも十分な速度は体感できますが、できればさらに高速なSATA3を搭載したいという要望があるのも事実です。


SANY0537.jpg


iMac (Mid 2011)にSATA3のSSDを取り付けるにあたって、事前に調査したところ下記の点が懸念材料となりました。

・内蔵ハードディスクの電源ケーブルがApple独自仕様(ハードディスクの温度計測センサーラインを含む)になり、ハードディスクも専用ドライブを取り付ける必要がある。(汎用ドライブではファンが暴走)現状ではハードディスクをSSDに交換することは不可能。

・光学ドライブのSATAポートはSATA2のままなので、光学ドライブベイに取り付けてもSATA3の速度が出ない。

・ロジックボード上のSATA増設ポートが光学ドライブに採用されているスリムラインのSATAポートである。

・増設用のスリムラインSATAポート(ロジックボード側)はオスなので、SSDの接続側は特殊な変換が必要。(用途に合致する既製品が無く、自作の必要あり)

iMac (Mid 2010)純正のドライブマウンタはそのまま利用できない。(グラフィックカードとAirMacカードが干渉する)


いろいろと障害はあるものの、今回はVinatgeComputerさんにも協力いただき、取り付けキット検討品のサンプルを送っていただけました。


液晶パネルを外す作業は基本的にはiMac (Mid 2010)と同じです。ただし、液晶とロジックボードを繋ぐケーブルコネクタがMacBookProなどと同じように小さく薄いものに仕様変更されているので、取扱は注意が必要です。(破損しやすいです)


まずは光学ドライブのユニットを外します。

SANY0549.jpg

SANY0550.jpg

次にAiMacカードを外します。この下に純正の仕切板が横たわっています。

SANY0538.jpg


グラフィックカードを外そうとした時に問題が発生。カードを固定しているねじ穴がまん丸で外せないのです。六角でもトルクスネジでもない特殊ないじり防止ネジのようで、外し方がわかりません。よって作業はグラフィックカードを外さないで行う方法をとることになりました。

(*ビデオカードのネジは裏から止められているのがほ正しいらしいです)


SANY0547.jpg


この先の作業を行うにはグラフィックカードごとロジックボードを取り払うか、ロジックボードを浮かせるかのどちらか選択することになりますが、ロジックボードを外すにはたくさんのケーブルを外す行程が増えるので、今回は作業効率を優先してロジックボードを浮かせました。(ロジックボードとグラフィックカードを固定する全てのネジを外します)


純正の仕切板を外します。(グラフィックカードが干渉するので斜めからドライバーを入れる必要あり)

SANY0548.jpg


用意したSATAケーブル(片方スリムラインSATA)とiMac 2010用 SSDマウンタ


SANY0557.jpg


上がiMac 2011純正の仕切板、下がiMac 2010用 SSDマウンタです。


SANY0562.jpg

iMac 2010用 SSDマウンタではグラフィックカードとAirmacカードが干渉するので、糸鋸でカットしました。

SANY0563.jpg


SATA3 SSDドライブはコストパフォーマンスで定評のあるMicron C400をセレクトしました。


SANY0564.jpg


ロジックボード3cm程浮かせつつ、SATAコネクタ(スリムライン)を取り付けます。(一人で行うのは結構大変、ヘッドライト装着推奨)


SANY0555.jpg


SANY0554.jpg


SSDマウンタをグラフィックカードの下に潜り込ませて配置します。ケーブルがグラフィックカードに干渉しないように配線を注意します。


SANY0559.jpg


AirMacカード、光学ドライブを所定の位置に戻します。(その後ディスプレイを取り付けて作業完了)

SANY0566.jpg


作業後システムプロファイラのSATA項目を参照するとしっかりと3つのドライブが認識されています。

sata.jpg


さっそくベンチマークを実行しました。

最初にXbenchを実行しました。


Disk Test 504.04

Sequential 312.82

Uncached Write 424.49 260.63 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 408.15 230.93 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 162.61 47.59 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 545.94 274.38 MB/sec [256K blocks]

Random 1296.75

Uncached Write 2065.29 218.63 MB/sec [4K blocks]

Uncached Write 765.13 244.95 MB/sec [256K blocks]

Uncached Read 2576.61 18.26 MB/sec [4K blocks]

Uncached Read 1104.51 204.95 MB/sec [256K blocks]


速いことは速いのですが、なんか納得がいかないので、別のOSX対応のベンチ Quick Bench 4.0 ( intech 社の有料アプリです)も実行してみました。

すると、見事にRead 444MB/Secを超えています!

bench1.jpg

bench2.jpg

Xbenchはテスト時のファイルサイズが小さいので、高速ドライブでは正確に計測ができなのではないかと思います。

ベンチ結果はもちろんですが、実際の操作感もすさまじく速いです。あらゆる操作がサクサク処理されます。

起動時の動画です。 なんとAppleマークの下にインジケーターが出る前に起動します。


現時点ではSATAケーブルやマウンタの加工、作業自体の難しさから、万人にはお勧めできませんが、思った以上にSATA3の効果は大きいです。
iMacの性能をMaxまで高めたい方はご相談くださいませ。

* SSDのマウント位置は光学ドライブの下が標準であることがわかりました。2011/0810 追記 詳細はこちらの記事で。iMac (Mid 2011) のSSD(SATA3)増設(追記)

*注意 iMac (Mid 2011)やMacBook Pro (Early 2011)で Micron C400(あるいはCrucial m4)を利用する場合はファームウェアのバージョンを 0002以上にすることを推奨します。 (ファームウェアのバージョンが0001の場合プチフリーズなどの不具合が発生する可能性があります)

Apple-Style

あわせて読みたいブログパーツ